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加賀千代尼 牡丹画賛
紙本墨画
総丈１６７×２４、８糎 本紙８９×２２、７糎
軸装 二重箱入
昭和３９年売立目録所載
江戸中期の俳人。一般に加賀の千代、また千代尼ともよばれる。加賀国（石川県）松任（白山市）の表具屋の女。通説によると、18歳のとき金沢藩の足軽福岡家に嫁し、一男をあげたが、まもなく夫に死別、子も早世して松任に帰ったと伝えられるが、文献的にはむしろ未婚であったことを証するものが多い。早熟で、16、7歳のころから俳諧の才が近国に評判となり、美濃派の支考、伊勢派の乙由らにも認められて、当時としては珍しい女流俳人として名声をほしいままにした。剃髪は51歳のころで、以後素園と号している。作風は概して通俗的であり、とくに気のきいた理知の働きを含んだ風調が、当時世の人々に喜ばれた。
価格：180,000円（税込）
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