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後光明天皇宸筆 「挽両石弓不如識一丁字」 御花押入
本紙２６×３９，８糎
軸装
二重箱入
浸有
古筆了延極札付
田中塊堂箱書
『新唐書』張弘靖伝より
「今天下無事。而輩挽両石弓、不如識一丁字。」
今天下は無事なり。而して輩両石の弓を挽くも、一丁字を識るに如かず。
『新唐書』は北宋の欧陽脩・曾公亮らの奉勅撰、225巻、仁宗の嘉祐6年（1060年）の成立。
後光明天皇は江戸時代前期、第１１０代天皇。儒学に傾倒して典礼を重んじ、朝儀再興を目指した。幼少から学問を好み、特に儒学や漢学を尊重して、これを奨励した。初め明経家の伏原賢忠から『周易』の伝授を受け、後に程朱学派に傾倒すると、二条康道の推薦で民間から朝山素心を招き入れて進講を受けている。
【後光明天皇】1633－1654 江戸時代前期,第110代天皇。在位1643-54。
寛永10年3月12日生まれ。後水尾天皇の第4皇子。母は藤原光子(壬生院)。異母姉明正天皇の譲位により即位し,父の上皇がひきつづき院政をおこなう。儒学(朱子学)をまなび,藤原惺窩に私淑。正保3年,応仁の乱で中断していた伊勢例幣使を再興した。疱瘡にかかり,承応3年9月20日死去。22歳。墓所は月輪陵(京都市東山区)。幼称は素鵞宮。諱は紹仁。詩歌集に「鳳啼集」。
価格：550,000円（税込）
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