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浄瑠璃物語 丹緑本 一冊
十二段草子 江戸前期頃刊
三巻合本 十一行本
挿画（上）五図 （中）三図 （下）四図 計十二図
２７，１×１７，４糎 帙入
巻首下部に破損欠字有
鉄心斎文庫旧蔵
室町時代に成立した本地物の御伽草子で、三河の国の浄瑠璃姫と御曹子牛若丸の悲恋物語。『十二段草子』とも呼称される。
本書には次の内題標目がある。
志やう留り・花そろへ・び志んそろへ・そとのくわけん・ふえのたん・しのひのたん・しやうるりまくらもんたう・やまとことは・御座うつり・ふきあけ
本文は古活字十行本（慶長頃刊）とおおむね一致するが、正保三年刊本と一致する語句もある。また、後半部の章末には、長文の独自異文も認められる。なお、古活字十行本にある挿画とほぼ一致するもの［例えば吹上浜の場面（画像参照）］もあり、注目される。
十一行本は他にあまり知られていないようである。
価格：3,850,000円（税込）
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