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近衛家熈筆 和漢朗詠集切
「霧」
青雲紙天地金泥模様入料紙
表具131,5×45,5糎
本紙32,3×18糎
台貼軸装 二重箱入
古筆了仲金字箱書
近衛家熈は江戸中期の公卿。関白・摂政・太政大臣を歴任。
礼典、詩歌、茶花の道にも通じ、藤原行成の書風に傾倒しその再興に努めた。
代表的文化人の一人。
【読み】
霧
竹霧暁籠銜嶺月 蘋風暖送過江春 白
雖愁夕霧埋人枕 猶愛朝雲出馬鞍 江相公
川霧のふもとを籠めて立ぬれば空にぞ秋の山は見えにける 深養父
誰がための錦なればか秋霧の佐保の山辺を立ち隠すらむ 友則
竹林に立ちこめる霧が、明け方に峰に沈もうとする月を包み隠す。
水草から起こる風は暖かく、長江を訪れた春を送っていく。
山荘での暮らしは夕霧が枕を埋めてしまうかと思うほど立ち籠めるのが嫌ではあるが、
やはり朝の雲が馬の鞍のような嶺の間から立ち上がるのは愛すべきすばらしい眺めだ。
川霧が麓一帯に立ち籠めているので、空に浮かんでいるように秋の山は見えることだ。
一体、誰のための錦であると思って、秋霧は佐保山の美しい紅葉の山辺を立ち隠してしまうのだろうか。
価格:250,000円(税込)
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