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小野蘭山画像
月江画 絹本彩色画
天保三年井岡冽賛 北嶋其祐宛小野蘭山書状合装
本紙 絵：１０５×３６、５糎 書状：３２、５×３４、７糎
軸装 箱入 白井光太郎箱書 浸・少損有
濱和助・藤垣亀雄旧蔵
小野蘭山（1729〜1810）は江戸後期の本草学者。享保14年に京都に生まれ、松岡恕庵（玄達）に入門し本草学を修めた。京都に学塾衆芳軒を開き、のち、江戸に下り医学館で本草学を講ずることになる。その後、幕命により諸国探薬旅行を行い、その都度「採薬記」にまとめられた。
画像上部にある蘭山の書状には、十四巻・十五巻という記事があることから、書籍刊行の作業を進めている最中のものと思われ、その巻数から蘭山畢生の大作『本草綱目啓蒙四十八巻』のことと思われる。ちなみに、文政12年に再版された際の版元に江戸書肆北島順四郎の名があり、本書状の宛名の北嶋其祐と関連する人物か。
賛を記す井岡冽（1778〜1837）も本草学者。小野蘭山の弟子として『大和本草批正』等の筆記者としてもその名を残す。
価格：3,850,000円（税込）
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