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緒方洪庵 扶氏醫戒之語 大同薬室旧蔵
緒方洪庵
扶氏醫戒之語
本紙97×29糎
軸装
二重箱入
大同薬室旧蔵
「緒方章印」「公裁」朱印押捺
江戸時代後期の医学者・蘭学者である緒方洪庵の書。「扶氏」とはドイツの医師クリストフ・ヴィルヘルム・フーフェラントのことを指す。フーフェラントの著書『医学全書』は緒方洪庵がオランダ語訳から重訳する形で日本語に抄訳した『扶氏経験遺訓』として出版され、幕末の日本の医学に大きな影響を与えた。
【緒方洪庵】1810-1863 江戸時代後期の医学者,蘭学者。
文化7年7月14日生まれ。大坂にでて中天游に,天保2年江戸で坪井信道に入門。長崎に遊学の後,大坂に適々斎塾(適塾)をひらく。門人は3000人ともいわれ,大村益次郎,福沢諭吉らがいる。文久2年幕府にまねかれ,奥医師と西洋医学所頭取をかねた。文久3年6月10日死去。54歳。備中(岡山県)出身。本姓は佐伯。名は章。字は公裁。通称は三平。別号に華陰,適々斎。著訳書に「病学通論」「人身窮理小解」など。
【フーフェランド】ドイツの医学者。ランゲンザルツァの医師の子として生まれる。イエナ大学、ゲッティンゲン大学で医学を学び、卒業後郷里で開業した。彼の講演がワイマール公に認められ、1793年イエナ大学教授に任ぜられた。1800年プロイセン宮廷医兼慈善病院長となってベルリンに移り、1805年ベルリン大学医学部長、1810年には病理学および内科教授となった。深い学識と高潔な人柄は名医として世の尊敬を受けた。50年間の臨床医としての経験をもとにして『医学必携』Enchiridion Medicum(1836)を出版した。この本の一部は日本の幕末の緒方洪庵により『扶氏経験遺訓』、杉田成卿により『済生三方付医戒』、青木浩斎(伊王野坦、1814―1883)により『察病亀鑑』として翻訳刊行された。杉田により訳された『医戒』には医師の倫理について詳述されている。そのほか『健康学概論』『病理学論』『長生法』など、著書、論文は400余ある。
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